蒸留会のイベント概要はコチラ
勉強会「冬」の課外授業として行いました。楽しいのはもちろん、学びや気づきが多くて、これは年中行事にしたい!
当日準備
欄所氏の準備は素早い。さささささ~~~っと。手慣れている。15分ほどで設置完了(笑)
バスケットに入ったレモンは無農薬。今回は購入して来てくださった。瀬戸内はレモンがたくさん採れる。これを蒸留。とてもとても贅沢だよね。来年は、ウチの畑のが収穫できたら、それでやりたいなぁ~。楽しいだろうなぁ。
今まで経験した蒸留では、自宅でやるのは大量の氷で冷却していた。楽しい&忙しかったのだけど、これはコンテナの水をモーターで循環させて冷却させるそう。熱源もIH。この装置はすごいぞ!あちこちが密閉されていてどうやら他の蒸留機よりも、早く、効率よく、たくさんのいい香りの蒸留水と精油が取れるようになっているらしい。
みんなで作業開始
みんなでピーラーで皮をむく。いい香りが、部屋いっぱいに弾ける。レモンの皮にある精油を蓄えている所が傷つけられて、精油が空中に弾けて飛んで揮発して、香りの分子が鼻腔に入ってきたわけだ。それが嗅球に・・・って話よ。
それはさておき、皮の重さを確認、水の量を決めてもらって、かわりばんこに材料を入れる。どのくらい詰めるのか、どうしてその水の量なのか、その理由なども教えてもらう。湧いて出てくる疑問はざっくばらんに欄所氏に聞く。「こんなこと聞いてもいいのかな?」なんて空気は全く無い。その軽い空気を作るのは私の仕事。いい質問がどんどん出て、全部が学びになる。緊張とか、不安は、学びに不要。
沸騰し始めてからは、5分で蒸留水が落ち始めてきて、その後はもう、どんどん流れ落ちてきて精油もびっくりするくらい溜まってきた。螺旋の管に、蒸留水と精油が、くるくると落ちていく。たくさんの精油が摂れるのは、蒸留器がいいのと、レモンが良いのだと思う。
動画の、メモリのついているシリンダーの上部の白く濁っているのが精油。下が蒸留水。蒸留水がコップに溜まっていくように、細い管が繋がっている。
作業の内容はホワイトボードにも色々とメモしながら、進めます。蒸留という技術は、紀元前からあったことや、昔から基本的には変わらない技術であること。でも、最近は水蒸気蒸留でもいろんな優れた技術が出てきていることなど・・・・
そして水蒸気蒸留にも色々細かなコツが色々あって(お料理と一緒よね。塩梅があるんだよね。)・・・と、いろんな話をしながら楽しく過ごします。
アロマの資格を取っている方には、イランイランの精油はこうして蒸留していって、最初の1時間で取れたものがエキストラで・・・とか、あの時勉強したことはこのことだよ!と、実物を見ながら改めて説明。
出来上がり
皮を蒸留に使ったので、残った果実の果汁は絞った。小さいおこちゃまがいる家庭はレモネードにしようとか、大人組は製氷皿に入れてキューブにしておこうか?ポン酢もいいよね、レモンカード美味しかったです、という話から、レシピをお渡ししたり、みんながどんな風に使うかの情報交換も楽しい時間。色んな話題がポンポン出てくる。
そして全てが終わって、蒸留水と精油をこんなに分けてくださった。欄ちゃんからのお土産のブラッドオレンジ、参加者さまが山からもいできた無農薬の姫レモン、これもたくさん頂いて。(ここで、私はお弁当をひきとりに「まるざ」さんへ。まるざさんも、心を込めたお弁当をつくるお店です。心を乗せたまま大事にそおっと戻りました。)
座談会ランチ
帰ってきたらすっかりお片付けが終わっておりました・・・(笑)皆さんありがとうございました。
今回は2段弁当を注文。もちもちの酵素玄米。やさしいお味のおかず。そしておはぎ。写真に乗っていませんが、「発芽玄米甘酒」(食べる甘酒みたいなやつ)も、ほんの1口ずつですがお出しさせて頂きました。
実は私が以前、手作りの食べる甘酒を友人から頂いた時に、唇や口腔内が腫れた事があったから。(食べる量が多かったのと、私が弱っていたと思われる。その甘酒が悪いわけではない)、だから、栄養がある・・・つまりエネルギーがあるものを頂くときは自分の体調を観ながら食べないと、やられてしまうんだよね、みたいな話もさせて頂きました。どんなに栄養があるからと言っても、自然のものである限り用法用量に正解はない。そんなことも合わせて伝えました。
こんな話も、食べながらだから。皆さんのいろんな食のエピソードも聞けます。また、参加者の方の興味を持たれていることや、いま学んでいることなどもお伺いしたり、質問したり・・・楽しくていつまでも話していたい時間でした。
今後蒸留してみたい植物
バンブー
クマザサ
腐葉土
カモミールジャーマン
姫レモン
ハンガリアンウオーターで使うハーブをミックス
栗栖智美氏から教わった、デトックスウオーターに使うミックス芳香蒸留水を全部
学び
水の量や中身の量、蒸留器のどのくらいまで入れるのか、なぜそうするのか
入れすぎるとどうなるのか
今回の様に「煮出す蒸留するやり方」と、「巣の子を入れて下から蒸気を当てるやり方」の違い。
蒸留する時の植物について
等など
ホワイトボードには書いていないお話が、まだまだまだまだたくさん。
ただ、「うわ~楽しかった!」だけでもいいのだけれど、終わったら忘れた・・・ではもったいない!
自分がやるとしたら・・・に置き換えて考える。(水増やそう、あの植物使ってみよう、利用方法について他にどんな使い方があるか調べてみよう・・・など)
過去に学んだことのどの部分を見ているのか?と当てはめてみる(検定テキストで見た蒸留の絵や写真と比べて、目の前の装置と合わせてみる、とか)
今後、またやるとしたらどんなことが出来そうか考えてみる
過程でやる蒸留器、工場の蒸留窯、大きさはだいぶ違うけど、理屈はいっしょか!?とか
こんな事を、頭に置きながら目の前の事を見ると、色々な「なんでなんで」が浮かぶし、また、起きた失敗や成功が、次へ次へと活きてくるわけです。そういうスパイラルがどんどん起きてきます。
なぜ勉強するのか。どうして勉強会を続けるのか。
ブラッシュアップ勉強会も、「いちど勉強したことあるからいいや」でやめない。AEAJという協会の目線で書かれた内容について最新の情報を読み、他の協会の目線や世の中に広がっている情報、そして自分が持つ知識とのすり合わせを何度も何度もする。
そして自分が持つ情報の違いや矛盾について考えて調べてみる。人に聞いてみる。出来る事は実験してみる。それが自身の知識や経験のアップデートになり、どこにもないオリジナルのデータになる事を知って欲しい。そう思ってやっています。
そうして、小さなコツコツコツコツ重ねたことでしか得られないものが、気付けばとんでもない知識と経験の固まりになっていた!!と。それが結局お仕事につながったり、自然療法を用いる時に自信をもって「こうだよ!」と言える理由になるわけです。
コツコツできない理由はそれぞれあるし、コツコツ=毎日でなくてもいい。季節ごとでもいい。何か続いている事があればそれは絶対にデータになります。それを知っているから、続けています。そしてアロマティコで出会えた方が学び続ける場所をずっと作っておきたいと思っています。
<ちょっと余談>
私を何て読んだらいいか。先生じゃなくて、高嶋さん、雅子さん、まさこ、まちゃこ、何でもどうぞ。
アロマティコに来てくれていれば、自然とコツコツになっていた・・・・そんな風に私も、サロンも、アロマ仲間も、みんなも一緒に歩めたらいいと思っている。そうして歩んでいくうちに、参加者さんは私なんかよりもずっと知識も経験も増えた!ってそういう日が来ると思うのね、いやすでに別の角度からの話をしたら、全然知識を持たれている方がたくさん来られている・・・。うん、知っている。
だから「先生」じゃなくて「雅子さん」とか「高嶋さん」が良いんだ。
すごくどうでもいい話ですが、昔幼稚園のPTA会長2年していた。呼び名が「会長」じゃなくて、「まちゃこ」とか「まちゃこちゃん」と呼ばれていた。そんな呼び名でみんなとワチャワチャする会長はきっと私くらいだったと思う。威厳のかけらもないPTA会長で(笑)それは今思えば、とても良かったんだと思う。その勢いで役員のランチ手配禁止令を出したり、保護者バザーの凍結宣言を出した。
下準備についてのmemo《企画と準備とご案内》
■きっかけ(12月)
私が蒸留をやらないのに、機関紙の勉強会のテーマが「蒸留」
友人である欄所(ランショ)ちほさんにお願いしようと思い付いた
生徒さんに、自宅で行う蒸留をいつか見せてあげたいと思っていた。
植物への愛情を伝える講座をしたかった
■準備(1月~)
欄所氏に依頼
日程と時間の確認
人数
内容
蒸留物の決定(最初は未定。レモンの提案は2月になってから欄所氏から。)
駐車場が無い事の案内する
お弁当の有無の確認をする
■案内
ブログに詳細作成 ・Canvaでバナーを作成
その後にお知らせを送ったり、SNSにアップする。
過去の生徒さん(現在と1年以内)
欄所さんの講座の受講者さん
Facebookページ
インスタ
<今回のイベント>
■水、電源を使う
■時間を気にしたくない
■家で蒸留が気軽にできる事を知って欲しかった
■キャンセルを気にしたくない(お弁当、会場)
■集まらなかったらどうしようという、ドキドキをしたくない
だから・・・
会場を自宅にした
駐車場は困ったが、思い切って近隣をご案内して、そこから歩いてきてもらう事をお知らせした
集まらなかったら集まらなかったで、2人で楽しもうと思っていた
お弁当は最初から余分に頼むつもりだった。余れば夫と私の夕食にしようと思っていたので、申し込み後のキャンセルは怖くなかった。
さらに自然療法について家の中の方が、色々と分かって頂けると思ったので丁度良かった。
次回からの料金について
次もまた何かいい植物との出会いがあった時にぜひやりたいと思います。
\ただし参加費は値上げします/
今回は、ほぼ材料費のみの金額でした。
次回からは材料費+以下の料金を頂きます。
合計で、4000~5000円くらいを予定しています。(材料も植物の為、どうやって手に入れるか・・・頂けるか、購入するかで変わります。)
道具の準備
後片付け
知識や経験をお伝えする講師料
技術やコツをお伝えする講師料
等を含めた料金でのご案内になります。「あ~楽しかった!チャンチャン!」では無くて、過ごす時間が全て学びになるように。学んだ事を、皆さんがご家庭やお仕事でアウトプットして頂ける事を前提に、楽しくもきちんとした内容で開催していきたいと思っております。
Comments