私が普段のレッスンで作っている量と作る目的
「リップクリーム容器1個+5mlアルミケース1個」の量。
もちろんこれを15ml容器に入れたっていい。
蜜蝋、植物油、バターが基本。この3つだけでも充分良いクリームが作れることを伝えたい。その為にも、この3つは”良いもの”を使う事をおススメする。
精製or未精製、植物の種類、それぞれどんな目的で選んだらいいか考える。例えば「紫紺(シコン)の浸出油」を使って、薄ピンクのクリームを作る時は「精製の白いみつろう、色の薄い植物油」を使う。自然の色で、かわいいクリームを作れる。
※写真は、6個分。勉強会やレッスンで作る時は、お一人様リップ1本とクリームケース1個。
今回の勉強会で作った量20gと目的
「25ml容器1個分」
カミツレ(カモミールジャーマン)の浸出油を使った(自分で手作りしたものを利用)
シアバターはオーガニック(精製か未精製は選んいで頂く。それぞれの特徴を説明。)
ミツロウは、リアンハーブさんのミツロウ。(オーガニックマヌカ)
精油はフランスドローム地方の日本では売っていない精油(くれぐれも売っていないから良い、というわけでは無い。信頼する友人がその農家さんの畑、作業場、品質などを見て購入した確かなもので、私も香りも作用もいいと思っている。)
レシピ通りに作って、柔らかさ、使いやすさもとても良かった。
素材の大事さ。
ジャーマンの青。ジャーマンは浸出油を浸けた植物でもある事。結びつきにくいかもしれないけど、同じだよと。
簡単に作れることを体感して欲しい。後片付けも、簡単だよって。
↓材料を計る(洗い物減らすために、クッキングシート使います)。
↓ミルクピッチャーは100均の。私、たぶんこれたくさん売ってる。みんなこれ買う。これ、容器にそそぐときに液だれしにくくて使いやすい。
作り終わったら片付けを簡単にしたい。
オイルを計った小さなビーカー
ミルクピッチャー
に洗剤を入れて、湯煎で使った熱湯を入れる。溶かす時に使った棒や竹串でグルグルして乳化させておく。これだけで、洗い物が楽になる。固まると、洗う時にスポンジについてしまうから。
これで、洗い物最小で、片付けも楽ちん。
アロマクラフトの衛生的な事と材料の計測、濃度について
「容器、道具、全部消毒しなくていいんですか?」という問いが時々来る。いい質問です。
消毒の定義は、病原性微生物を、害の無い程度まで減らしたり、あるいは感染力を失わせたりして、毒性を無力化させること。
私の家は、みんなが家族にお料理を作ってお皿に載せて出して大丈夫なくらいにはきれいにしているつもりです。道具は、必要に応じて、医療用のシートで拭いて使います。
本やテキストには以下の事が良く書いてあります。
全ての道具を煮沸消毒
使用期限や保存の注意
精油の敵数(濃度)
私が思うに、これは「家庭科の教科書にある調理実習」と同じ。これが衛生的にはベスト。栄養学的にもベスト。だけど、実際家庭でご飯を作るときに
爪の先まできれいに洗う
使う道具を洗う
材料を正確に測る
なんてことはしません。(え?みんなしてる?)。計量も毎日作るものは目分量。ちょっとの多い少ないは気にしない。自然療法もまさにこれです。使った時に「あ、蜜蝋入れすぎて固くなった」「植物油が多くて柔らかかった」と言う事が起きる事も有ります。私は一応計測します。だけど、0.2g多いとか、1滴精油が多く入ったとかは気にしません。
片栗粉入れすぎて固くても、麻婆豆腐は食べられる。みたいなもんです。
また、家庭科で、腐ったかどうかはにおいで確かめましょう。とは絶対に言いません。調理実習で北と南で同じ料理を作ったとして、北海道の調理室と、沖縄の調理室・・・傷む(腐敗)する速さは全然違うと思います。だけど、授業で保存期間を分ける訳にも行かないので
(調理後) ・調理済み食品を室温に放置しないようにし、加熱調理後はすみやかに(2 時間以内)喫食する ことを徹底する。残食については処分する。
という指示があります。家庭においても、保存の危険度は、北海道と沖縄では全然違うと思います。
要は、
自分が使う分を作る
人にあげるものを作る
ワークショップで不特定多数の人に作ってもらう
テキストにレシピと作り方を載せる
で、気を付け方がちょっと違いが出るよね、と言う事。正解は、自分の価値観でどうぞ。です(笑)
汚い手でクリームを取らない。必ず手を洗った後に取る。そういう事です。一回一回、スパチュラで取り出すのが良いとされているけれど、日々使うクリーム、指で取ります。人が「試させて」と言われている時も、そのまま「どうぞ」と渡す時も有ります。
私が伝えたいのは「私が日常使っている自然療法」。敢えて普通に私がやっている、「続けられるやり方」を伝えています。もし、生徒さんが「ワークショップでやりたい」って言ったら、アルコールの脱脂綿で拭いてねと伝える様にアドバイスします。
私の方法をみて、「やっぱり消毒は必要。高嶋はずぼらだ、不衛生だ」と思われても仕方がありません。そうして、自分のやり方を確立してもらう。それでいいと思っています。
作業しながら、聞きにくい事もどんどん聞いてくださいね。
自分が作る時の基準が、私の作業を見て決まった、となるのは嬉しい事です。
手作り、衛生面、これも永遠のテーマです。もちろん、きれいな環境で作る様に、きれいにして皆様をお迎えしたいと思っています。
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